炭素は地上ではありふれた元素だけれど、地球の深部では微量なものらしいんだ。
もちろん地球創世記から存在した炭素の大半がダイヤモンドの原料になっている。
けれど、太古の植物もダイヤモンドの原料になっているんだね。
ダイヤモンドは地下の200キロくらいで誕生するけれど、
地上の植物がどうやって200キロまでもぐるのだろう?
「プレートテクニクス」によると、
プレートが海溝付近等でマントルに引き込まれる。
プレートに乗っていた植物の残骸等も、このときに引き込まれて、地球の地下へと運ばれていくんだね。
植物由来の炭素が地下200キロまで到達するのは数億年の時間軸。
ダイヤモンドが誕生するまでには、壮大な時間軸が必要なんだね。
「ダイヤモンドって何?」っていわれて、思い浮かぶのは、
diamond/金剛石、4月の誕生石、「永遠の絆・純潔」、硬い石、
キーワードとしては、こんなところだろうか。
ダイヤモンドは、全物質(現在の人類の知見の範囲で)の中で最も硬いものである。
つまり、他のあらゆる物質を傷つけることが出来、他のあらゆる物質から傷つけられない
物質界のキングオブキングということだね。
ダイヤモンドの素材は炭素のみ。単一元素でできた唯一の宝石なんだよ。
だから、加熱すると燃焼して二酸化炭素になるのだね。もったいないから、実験はやめておこうね。
地下数百キロの地球の最深部で、高熱と高圧が炭素を押し固めてダイヤモンドは生まれる。
これだけでは、人類はダイヤモンドを拝むことは出来なかった。
今もって地下数百キロなんて、人類は行けないからね。
音速を超えて急上昇する特殊なマグマ。
地球の地下は不思議だらけ、こんなマグマがあるらしい。
コイツに乗って地表近くまで、ダイヤモンドは運ばれる。
そんな極限の環境が整わないと人類はダイヤモンドを拝めなかった。
まさに、ダイヤモンドは奇跡の石なんだ。